Bio Jap
長野県出身。2007年カナダ、マギル大学音楽学部ピアノ科卒業。ピアノ本科教授、橋本京子氏に師事。在学中ウラディミール・エルガート・アワード、ブルノー・プライズ受賞。マスタークラスにおいてロバート・シルバーマン、サラ・デイヴィス・ビュクナー、サラ・ライモンの各氏に師事。卒業時にはピアノにおいて最も優れた学生に与えられるOutstanding Achievement in Piano受賞。帰国後、第2回マスターズ・ピアノコンクールにて優秀賞受賞(最優秀賞なし)、すみだトリフォニーホールにて入賞者コンサート出演。その他に畔上恭子、范絵美の各氏に師事。
主に20、21世紀の音楽とその理論の研究に献身している。これまでに地元飯田市にて現代音楽を中心とするソロリサイタルを三度にわたり開催する。2010年にはイタリア、ペスカーラ音楽院にて開催された、オックスフォード大学教授作曲家コリンズ・ライス氏による現代音楽理論のマスタークラスを修了。クセナキス、シュトックハウゼン、リゲティの作品を演奏。またスイスで開催されたティチーノ・ムジカ音楽祭では朝川万里氏に師事し、デュティユー、バーバーの作品を研鑽する。2012年には布施明仁氏によるリディアン・クロマティック・コンセプトのマスタークラスを修了。その他の主なレパートリーにケージ、カプースチン、ブーレーズ、武満徹、三善晃などを持っている。特に三善晃の「ピアノのためのプレリュード シェーヌ」は以前別のピアニストが録音して以来長い間廃盤になったままであったが、今回のディスクで新たな録音に成功している。これを機にオドラデック・レコーズのアーティストとして認定され、そのレーベルと提携した。
現代音楽のピアノ作品に献身する傍ら、飯田交響楽団とのラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲』やアンサンブル・ファンファールとのガーシュウィン『ラプソディー・イン・ブルー』等、地元の音楽団体との共演も積極的に行う。2009年にはラフマニノフピアノ協奏曲第3番を披露。2008年2010年ドイツ、キルヒベルクにて第5回、第7回国際室内楽ワークショップに参加し、いずれもピアノトリオで修了演奏会のファイナルを務める。キルヒベルク地元紙面でも好評を得るなど、室内楽やアンサンブルにも力を注ぐ。
今後も引き続きオドラデック・レコーズでの新たな現代音楽のプロジェクトを展開していく予定。録音のほか、オドラデック・フェスティバルにも招待されている。